どーもヨーラです。
元プロ野球選手の清原和博さんの著書、「告白」を読みました。
清原和博 告白
僕の持つ清原和博のイメージ
僕が物心ついて野球を好きになったころってのは、プロ野球中継といえば北海道では巨人戦しかやってなくて、巨人の監督は長嶋茂雄さん、清原さんはもうすでに巨人に移籍していました。なのでまぁ普通に巨人ファン的な感じの少年でした。カープファンになるのはもうちょっと後の話です。
当時は松井秀喜さん、高橋由伸さんなど生え抜きのスラッガーがどんどん出てきて、子供ながらに「清原、なんか浮いてるな」と思ったのを覚えています。ちょっと怖かったし。あとは珍プレー好プレーでの番長キャラですね。元木さんが舎弟みたいな。
本人はそういったパブリックイメージに苦しんでいたんだということが本から伝わってきます。
話は幼少期から、甲子園時代、「あの」ドラフト、FA、引退、覚せい剤。。。
甲子園での伝説とか、ドラフトのことは後からなんとなく知っていましたが、清原さん本人の口から語られているのは初めて目にしました。
読んでみるとわかるのですが、とにかくあのドラフトがもうずっと、心に引っかかっているように思えました。なぜそこまでドラフトのことが残っているのか、嫌な思いをしたのに関わらず巨人に移籍したのか、本人もよくわかっていないんじゃないでしょうか。幼少期からの憧れとか、母親の言葉とか、理由らしい理由は一応出てくるのですが。
先ほど上げたパブリックイメージを一度外す作業をしないと言葉のひとつひとつが信じられないくらい、清原さんは繊細で傷つきやすくて、神経質で子供なんだと思います。
野球を失うということ
幼少期からずっと当たり前にあった野球に打ち込むということがなくなったとき、心に空いた穴を埋めてくれる何かがなかったわけではないようですが、どうやら友人や家族だけでは足りなかったようでした。でも清原さんは言います。
「ホームランと同じものを、覚せい剤に求めたわけではないんです」
おわりに
僕はとくに清原さんのファンというわけではないのですが、一度犯した過ちはちゃんと償って、また日本のプロ野球を盛り上げてほしいですね。禁断症状との戦いとか、鬱との戦いとか、自分との戦いを苦しみながら頑張っているのがすごく伝わってきたので。
また自分がもし、当たり前みたいにやってる音楽とかを失ったらどうなるのかな、とか自分に置き換えて考える良いきっかけになりました。プロ野球が好きな人は読みやすいと思います。おすすめです。ではまた。
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